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有職造花とは
有職造花は、室町時代から京都御所を中心として、華林流を元祖に発達したといわれている絹の造花です。御所の宮廷行事とりわけ五節句の節会や、公家文化での慣習上に咲いた雅な“造り花”の世界と申せましょう。その色彩(染め色)は、アートフラワーのような中間色によるソフトな色彩とは別枠にある極彩色に近いもので、これは有職造花が飾られた部屋の照明(行灯や燈台、蝋燭など)の明度からして、濃い色彩でないと映えないため…との説もあるようです。
花びらはじめ、花・蕾・葉などの形も、実物より丸みを帯びさせたデフォルメによって、より様式的な形体を持ちます。陰陽道と深く結び付き、独特の妖艶さすら漂わす有職造花は、現代に残る王朝文化の名残りとも申せましょう。

『二番女雛立像と桜図』(十一世面庄頭丸平七世大木平蔵作

有職造花の技法
材料は羽二重・絹サテン・絹刺繍糸・和紙・針金・自然木などが主なものです。
絹を染め、和紙を裏打ちして型抜き等にしたものを熱した様々な鏝で、一つ一つ花の形を作り上げます。そうして出来たパーツに針金を貼り付けて茎などにし、それらを絹刺繍糸でまとめ上げ小枝などとし、実物の木で枝組したものや、籐、板などに差し込んで、文字通り“花咲かせて”行くのが、有職造花の技法です。


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